9月6日(金) ”Miss”の使い方の話

今日は、画像を撮ることができなかったため、いつものスクール日記ではなく、英語のお話しについて書きます。

数日前に、英語学童の子どもたちが話しているのが聞こえて来ました。”Miss Akiko(私のことです)ってさぁ、Miss Akikoは結婚しとるやろ。Miss って結婚してない人に使うのに、おかしいよなぁ。もしかしたら Miss Akikoは結婚してないん?それとも、結婚にミスしたとか?ミスって失敗って意味やし~。笑~”、なんて、猛烈に面白い話をしていたんです。子どもたちの話って、本当に面白いんです!聞こえないふりをしながら、私もつい耳がダンボになって、面白がって聞いていました。

子どもたちの話は、一部事実です。保護者の方々でも、おうちで聞く子どもたちの話の中で不思議に思っていらっしゃる方もあるかもしれません。質問されたらいつでもお答えしようと思っていました。

ご存じの通り、私たちは学校の授業で、Miss は未婚女性、Mrs.は既婚女性、両方に使えるのがMs.と教えてもらいます。確かに、厳密にはそうなのです。ただし、実際には、使い方には違いがあり、また国あるいは地域、年代などによって認識や使い方が異なります。

・Ms. は、既婚未婚共通。かなりフォーマル。正式な文書などに、書き言葉として用いられることが多く、改まった敬称。話し言葉として使われることはほとんどない。(女性限定ではありませんが日本語の”~殿”みたいですね。)

・Mrs. は、100%既婚女性にしか使われない。また、名字か、フルネームと組み合わせて使われることが自然。高校生くらいの生徒ならば、先生の呼び方として使うことが増える。

・Miss は、正しくは未婚女性の敬称。ファーストネームと組み合わせて使われることもある。また、未婚女性の人が多い場合や、複雑な状況では、既婚未婚の区別をせず、統一して女性の敬称として使われることがある。例えば、私たちのスクールのように、相手が低年齢で、既婚未婚の区別がつかず、使い分けを要求すると混乱を招くような場合。

この敬称は、Miss Kimberlyともスクールのスタート時に確認して決めています。ネイティブが使っていますから、大丈夫ですよ。実は、私の息子が通っていたインターナショナルプリスクールでも、既婚者を含めて女性の先生全員、この敬称で統一されていました。

以前、私が英会話スクールに勤務していたときに、外国人の先生でも、”~先生”という日本語での敬称が使われていましたが、私たちは、より海外での実用性を考えて、このようにしました。

もう一つ、miss は”ミス”=”間違い”と思われがちですが、英語の”間違い”は、mistake(ミステイクと読む)ですね。当スクールの子どもたちも間もなく学んでくれると思います。miss は、I miss you.(あなたがいなくて寂しい)とか、I miss the train.(電車を乗り逃がす)など、に使われるので、意味が全く異なります。これも、子どもたちは間もなく学ぶはずです。

私たちは日々子どもたちに英語で接しています。今日書いた内容のこと(特に敬称について)を、英語で全て説明しても、日本語での理解が十分にできるかどうか微妙な内容なので、もう少し先になって、チャンスが来たら話すつもりです。きっとまたこの話を持ち出してくるはずです。いつでも大歓迎~!

このようなことを、教科書で勉強して知るのも一つですが、私たちと会話を通して知って、使えるようになってもらうのもいいですよね。

そして、いつも感じることですが、子どもたちの持つ疑問は、実に率直で面白い!子どもの頃の自分を思い出させてくれて、本当に楽しいです!これからも子どもたちが、もっと色々な疑問を持ってくれるのを待っています^^